たばこと塩の博物館で開催された展覧会の図録です。 【展覧会内容】 本展で取りあげる「近世初期」という時代は、中世を脱し近世へと大きく変化した時期(16世紀末〜17世紀中頃・慶長〜寛文頃)のことで、たばこが日本に伝来し、流行・普及していく時期と合致します。 今回は、その変化の時代を活き活きと描いた近世初期風俗画の名品(屏風)を一堂に集め展示。庶民風俗を主題とした遊楽図(邸内・野外)、洛中洛外図、歌舞伎図、四条河原図などの作品が中心です。 この時代から絵画の主題にされ始めた名もなき庶民達の姿は、等身大の人間美(姿の美しさ)を表現しています。